【脳卒中片麻痺患者様のリハビリ介入ー情動報酬系について】
■患者様のリハビリテーション遂行を阻害する要因には、様々なものがあります。
その一つに、情動報酬系の機能不全が挙げられます。
本日は、情動報酬系の中でも、とりわけ「痛み」や「不安」が強い患者様へのリハビリ介入について記載いたします。
痛みや不安が強い状態では、課題そのものに向かうことが難しくなり、 結果として報酬を感じにくい状態に陥っている可能性があります。
すなわち、痛みや不安(情動)が報酬系を阻害している状態です。
このような場合、まずは身体の条件を整えたうえで課題に入ることが重要であると考えています。
では、患者様はなぜリハビリに取り組めないほどの痛みを抱えているのでしょうか。
・可動域制限
・筋緊張亢進
・廃用(不動)による痛み
・不良姿勢
・浮腫
・褥瘡
・視床痛
・動作や訓練で痛みが出た記憶
・痛みの遷延による感作
など、様々な要因が複合的に関与していると考えられます。
このような患者様に対しては、まずリハビリ介入前に徒手にて痛みの鎮静化を図り、苦痛の軽減に努めることが重要です。
そうすることで、安心して感覚入力や徒手療法、運動療法、課題への取り組みが可能になる場面を臨床で多く経験しています。
また、患者様にとって
・この療法士に触れてもらうと痛くない
・この療法士に触れてもらうと安心する
・この療法士に触れてもらうと心地よい
と感じていただけることは、療法士との関係性の構築につながり、結果として情動報酬系の賦活にも寄与する可能性があります。
運動機能だけでなく、情動報酬系も含めて患者様を捉えること。
それが、日々の臨床において重要であると考えています。
必ずしもすべてがうまくいくわけではありませんが、 患者様の痛みの状態に応じた個別性の高い徒手的介入を心掛けております。

(早咲きの桜)



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