足部評価に基づくインソール作製の実践 ― 身近な市販材料を用いた評価・作製・調整のポイント ―

Rehabilitation Note

【足部評価に基づくインソール作製の実践 ― 身近な市販材料を用いた評価・作製・調整のポイント ―】

 

兵庫県西宮市で開催された、半日間のインソールセミナーを受講してまいりました。

 

主催:高木綾一先生

株式会社Work Shift 代表取締役/関西医療大学 保健医療学部 客員教授/国家資格キャリアコンサルタント/理学療法士

講師:山口剛司先生

アルトリスト代表/フットケアコンサルタント/mysoleグラインドマイスター/理学療法士

 

今回のセミナーで学んだのは、特別な機器や高価な材料を必要とせず、100円ショップで手に入る身近な材料を用いて作製できるインソールです。

原価負担を極力抑えながら、足部を物理的にサポートし、患者様が抱えている痛みや動作上の問題に対して活用していくという、非常にシンプルで実用的な内容でした。

■対面セミナーに向けて事前学習

今回のセミナーを受講するにあたり、山口先生の考え方や評価方法をあらかじめ理解しておきたいと思い、事前に

「扁平足・ハイアーチ・外反母趾・内反小趾の評価とアプローチ徹底攻略セミナー」

のオンラインセミナーも受講しました。

これまで私自身が学んできた足部の評価や身体の見方とリンクする部分もありながら、「インソール」という初めて学ぶ介入手段につながっていくことを、実技を通して学ぶことができました。

また、わずかなパッドの位置や組み合わせによって、立位や動作、足底から拾える感覚が変化することを、自分自身の身体でも体感しました。

以下に、今回学んだ内容の一部を記載いたします。

■評価して、貼って、もう一度評価する

市販のパッドをインソールのどの位置に配置するかを見極めるため、

・立位
・片脚立位
・ランジ動作
・歩行

などを確認していきます。

全身の動きを大まかに捉えることはもちろん、足部・足趾の形状やアライメントを確認し、動作分析を行った上でパッドを貼っていきます。

最初からいくつものパッドを貼って完成させるのではなく、一か所にパッドを貼ったら、再び立位や動作を確認する。

「介入前と比較して、何がどう変化したのか」を再評価した上で、次のパッドを加えていきます。

この作業を繰り返しながら、ご自身の筋活動で足部を操作できるよう、必要最小限の支えとなるパッドを加えていき、その方の身体や動きに合わせたインソールを作製していきました。

最後は好みの質感の生地を選んで、インソールの表面を覆って完成です。

■さまざまなお悩みに向き合う

私の自費リハビリ施設「STROKE KINEMATICS 一関リハビリテーション研究所」には、さまざまな患者様が来られます。

・足部そのものに問題があり、痛みを抱えている方。

・術後・保存療法を含めた脊椎疾患が主たるお悩みでありながら、足趾の問題についても対応してほしいという方。

・脊椎疾患などを背景に、足部・足趾のしびれや感覚の違和感があり、末梢神経の絞扼なども考慮しながら身体機能を評価する必要がある方。

・脳卒中後、ごく軽度の運動麻痺が残存しているものの日常生活にはほとんど制限がなく、「もっときれいに、安定して歩きたい」と希望される方。

自費リハビリであっても、一回に介入できる施術時間には限りがあります。

主となる機能障害への介入を行っていると、より質の高い動作を求めるニーズに応えることや、足部・足趾の問題にまで十分な時間をかけることが難しい場合もあります。

私は、患者様からお悩みを伺った時点で、自分の持っている技術だけではすぐに対応できないことであっても、まずはその方が何に困っているのかを共有することを大切にしています。

そして必要だと思えば、自分自身が学び、対応できる方法を増やしていきたいと考えています。

今回のインソールの学びを、数か月前から楽しみに待っていてくださった患者様がおられます。

一関に戻ったら、まず今回学んだインソールの特徴を患者様に簡潔にご説明し、ご希望を確認した上で、実際の身体や動きを評価しながら作製させていただきたいと思います。

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